051538 ランダム
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牧師のぺ~じ

牧師のぺ~じ

不倫の構図

「不倫」って何でしょう?私は別に不倫を否定しようと思っている訳ではありません。肯定もできませんが・・。

恋愛関係に陥った二人のうちどちらか(又は両方)が、将来を約束した他の方がいる=その方にとって「約束を違えている」、状態でしょうか・・。
(ここで単に、快楽・悦楽・興味本位で配偶者以外の異性と関係を持つことは論外です。それこそ正真正銘の『不倫』です。)

結婚=約束それを破ること=不倫(倫理違反)って事なんだと言うことなのでしょうね。でも、世の中、約束はしたけれど・・・って事も多く、まして他人同士が長い年月時間を共にする訳ですから考え方や生き方がズレてくる場合もあるし、人間一人って訳ではありませんから親、子供の状況によっては「これだけは絶対イヤ」って事をしなければならない事もあります。でも、それが重なると「一緒にはやっていけない」になってしまう・・・

また、「結婚願望」による結婚も多いようで(中には外国人就労者の方々みたいに、止むに止まれずってケースもありますが)、この場合は約束はしてみたけれど、どうも違うぞ・・もっと良い約束相手がいるはずじゃないか?って状態になってしまうようですね。

どうやらこの辺に不倫が開始される要因があるようです。

男性の場合は、これにもう一つ「オレが助けてやらにゃあ彼女が大変だ、それくらいの甲斐性はあるわい。」ってケースもありますね。(実はこれも立派な『不倫』ですよね、本来、全身全霊を持って取組むべき夫婦・親子の生活に対して別の精力を傾ける相手を作ってしまうことは、やはり倫理に反することだと思います。よほど何でも出来てマメでなおかつ聖人君子でボランティアとして配偶者も理解した上で援助しているってのは別かな・・とは思いますが。でも、これも微妙ですね。向田邦子さんの「蛇蝎のごとく」とか「冬の運動会」とか一連の不倫がらみの話って、このパターン多いですね。)あ、女性も同じですね、この場合は経済的にってよりも精神的援助ですね。「私がついてなけりゃ」とか「私が癒してあげる」みたいな・・・。

こうした理由を持って、当人どうしが「今よりも良いから関係を維持したい」「今度は失敗はしたくないから関係を継続して見極めたい」って状況になってしまうようです。キーワードは『今』=現在の家庭ですね。
この『今』を変えよう(きちんと自分の考えを主張し相手の考えを確認する。歩み寄りや誤解解消となれば継続、ダメなら離婚)と、していない方がとても多いようです。
いくつか裁判や調停にまで行ってしまった例も見てきましたが、そこに行き着く前にどうして「約束したものどうし」もっと話し合いをしないの?って事が多いですし、そもそも「結婚」って言葉に踊らされたり周囲の状況に流されてしまってない?もっと考えようよってケースも多々あります。
そしてどのケースでも「今の(不倫)相手を真剣に愛しています。彼(彼女)こそ本当の伴侶です。」って主張なんですね。
欠けてしまった「夫婦・家庭」って皿を自分が欠いたのか、相手が欠いたのか、そもそもスタートから欠けていたのか、気が付いたら欠けていたのか。裁判ではそれしか見てはくれません。
「きちんと二人で皿を作ること」「二人の皿は大きさはこれ位で、模様はこうで・・ ~ だよね」「今二人の皿はどうなってるかな?」って事を継続して考えなくてはいけないなと思っています。(勿論、自戒を込めて)

牧師稼業もこうした意味では「不倫」なんですよね・・・。


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